たかが金だ……【インベスターZ 17巻】
投資の漫画であるインベスターZにハマっております。投資の勉強になるのはもちろん、社会の仕組みであったり成り立ちを知ることもできるため、大学生から社会人まで幅広い層の方を対象にした漫画です。
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: コルク
- 発売日: 2017/04/21
- メディア: Kindle版
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17巻で一番心に響いたシーンがあります。
インベスターZのあらすじは、中学1年生の主人公の財前が投資サークルに入り、学校の運営費を稼ぎ出すというもの。この学校では、毎年成績優秀者が一人選ばれ、裏で活動している投資サークルに入り、数千億円のおカネを運用して学校の運営費を稼ぎ出すという仕組みをもった学校なのです。
このサークルのキャプテンである神代が、次の世代へとキャプテンを引き継ぐのですが、引き継いだ翌日に新たなキャプテン渡辺がそプレッシャーに耐えられずに学校から逃亡してしまうのです。その渡辺がもどっきて、神代と話している場面です。
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次の主将だけに最後に一言……
贈る言葉だ。
いいか渡辺……
たかが金だ……
初代首相から2代目主将に語って以降、130年間ずっと言い伝えられ続けている。
歴代主将はみんなこの言葉を胸に刻みながら投資してきたんだ。
だから どうってことない
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たかが金だ.....3000億円も運用をしているキャプテンになるとこの領域にたどり着けるものなのでしょうか?私はこの言葉を仕事にもあてはめてみるとしっくりきました。
まだ私が会社に入社したての頃、営業である限り目標というものが各人に与えられてました。その目標を毎月おっていくのですが、あまりにもきつすぎて耐えられなくなりそうになったことがありました。そういう状態が長く続いてしまうと、人間というものは弱いものでどんどんと視野が狭くなり、仕事の世界がすべてと思いこんでしまうのです。そんなときにいつも思ってました。
たかが仕事だ……
こう思うと、別に目標が達成できないことも、ミスしたこともなんとも思わず、冷静な気持ちになって卑屈にならずに仕事ができるのです。そもそも、ものすごい数の社員がいるなかで、できないのなんて自分だけじゃないし、おこられたとしてもそもそもできないのって上司のマネジメントの問題じゃね?(もちろん最初からそう思うのはなし)と考え、たかが仕事だわ、と思って仕事を全うにやるのです。
おそらくこの投資部に語り継がれいるこの言葉を発した初代キャプテンも同じことを思ったのでしょう。3000億円のプレッシャーに耐えられずに、ウツになったり病気になったりするな、と。そこまで世間は狭くないし、おカネなんて失ったところでたいしたことない、ということを伝えたかったのでしょう。