投資に意義とかないですよ【インベスターZ 第13巻】
投資の漫画であるインベスターZにハマっております。投資の勉強になるのはもちろん、社会の仕組みであったり成り立ちを知ることもできるため、大学生から社会人まで幅広い層の方を対象にした漫画です。
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: コルク
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: Kindle版
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13巻のなかで、投資部として隠れて資産運用をしている主人公の財前は、学校内で投資サークルを新たにつくろうとしている武藤からサークルに入らないかと誘われる場面があります。財前は投資に関して詳しいのですが、詳しくないふりをしながら、サークルの誘いを断ろうとします。そんな財前に、投資の良さを説こうと武藤が話をします。
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[武藤]
投資というのは単なる金銭欲で行うことではないんだ。
これはひとつの立派な社会貢献なんだよ。
こういう企業の情報を通して経済のことを学び
社会について考えることはとても意義のあることだ。
投資を行うことでオレたちも成長するんだよ。
※これに対して財前が反論します。
なに......カッコつけてるんですか。
投資に意義とかないですよ。
成長なんでどうでもいいことです。
はっきりいったらどうですか?
投資はゲーム......
ただのギャンブルだって。
面白いからやる。それ以外になにがあるんですか。
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財前は上記のようにズバっといって立ち去ります。投資ってなんなんでしょう?成長とか意義とかないと財前は言い切りますが、最終的に重要なのってなんでしょう?
私は結果だと思います。当たり前ですが、投資をやることで成長にもつながるし、巡り巡って社会に貢献することもできるかもしれません。ただ、結果がでてない投資をして損をしているのに成長なんていえるでしょうか?実際に数百万円を失って成長だなんてきれいごとをいってられるでしょうか?これが現実だと思います。
実際に財前のいうようにギャンブルでもあります。上がるか、下がるか、これはもちろん企業価値を算出したりして理論株価も求められるわけですが、理論通りに推移することなんてないのです。ただ、その投資をして儲かるかどうかはすべての人に平等な機会として与えられている。どんなに分析したところで、それをプロでもアマでも確実にあてることができないのです。
そう思うと、投資はギャンブル的な要素を含んでいる、といえます。ただ、完全なギャンブルではなく、勝率は高めることはできるといえるでしょう。