あなたの興味をできるかぎり広くせよ
こんにちは。複利増男(@dokidoki_smiler)です。サラリーマンをやっておりますが、セミリタイアを目指して株式投資などの資産運用や、ハピタスなどで小遣い稼ぎをしております。今日は、私が最も好きな本であるバートランド・ラッセルの「幸福論」ご紹介いたします。
幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり広くせよ。そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにせよ。
引用元:『幸福論』
もうこの一言でピンときましたね。
この本ええわと。
バートランド・ラッセルと彼の幸福論の独自性
私とこの本との出会いは、大学生のときに遡ります。大学生のように時間が無限に感じられるときほど、「いかに人生をいきるべきか?」という哲学的な問いをしてしまうものです。そんな迷える自分があると気書店で出会ったのが、バートランド・ラッセルの「幸福論」でした。
バートランド・ラッセルとは?
バートランド・ラッセルは、1872年生まれのイギリスの哲学者であり、数学者であり、論理学者であり・・・とたくさん続きます。1950年にノーベル文学賞も受賞しております。このあと紹介する「幸福論」の内容からして私のイメージでは、幅広く活躍した人で考え方もまともな安定している人、という印象です。
ラッセルの幸福論の独自性
何がすごいかっていったら、幸福論っていろんな方が書いているんです。アランの「幸福論」、ヒルティの「幸福論」など、幸福論や人生論という名の著書はたくさん出ております。ただ、いくつか手に取って読んでみましたが、ほとんどが宗教的な要素を含んでいて日本人である私にはなじみがないのです。一方で、ラッセルの幸福論は、現代を生きる人すべてにあてはまる内容なのです。
この本を読んだ感想
気になるこの本を読んだ感想ですが、この人まっとうなことをいってるな、です。
これを意識してすごせば、たしかに自分の人生はより豊かになると思う。
それで、幸福になるにはどうすればいいんですか!?
・他人との比較をやめること
・2つの要素を満たす仕事をしなさい
幸福をもたらすものは?
・関心を寄せるものが多ければ多いほどますます幸福になる
この点については、最高にわかりやすい例を用いてラッセルが解説してくれています。
「甲はイチゴが好きで、乙は嫌いだとしよう。・・・・・・・イチゴが好きな人はきらいな人の知らない快楽を知っている。その限りにおいて、前者の人生のほうが楽しいし、また、前者のほうが両者が暮らさなければならない世界によりよく適応していることになる。」
この言葉をきいて私は趣味を増やそうと思いました。これまでよく考えてみたら、なんでも気軽にやってみりゃいいじゃんって思うことが多々ありましたが、やっぱりなんでもやってみるべきです。
・他人との比較をやめること
これはよくやってしまいがちですが、自分の幸福は自分がどう思うか、に尽きます。
「他人と比較して物を考える習慣は、致命的な習慣である。・・・・・・これはもしかしてよその人に起こっているかもしれないことほど、楽しくないんじゃないか、などと立ち止まって考えるべきではない」
誰がなんといおうと、最終的には自分の人生なのだから自分がどう思えるか、だと思います。
・2つの要素を満たす仕事をしなさい
人生の大半を占めることになる仕事についても、ラッセルは言及しており、仕事を面白くするには2つの要素が必要だといっております。
①熟練を要する仕事は、すべて楽しいものにすることができる。
②一つの成功から次の成功へと、無限に続いて決して行き詰まることのない目的である
これは納得のいったものでした。そもそも熟練を要さないイージーモードでできる仕事というのは面白くないです。また、行きづまって先が見えてしまうのも、仕事が嫌になるものなのです。
まとめ
これまでラッセルの幸福論について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?ここまで読んだだけでも、かなり具体的な例を出すとともに、しっかりした考え方をお持ちの方だということが伝わってきます。
幸福の秘訣はこうだ。
最後になりましたが、私が一番好きなバートランド・ラッセルの言葉で締めくくりたいと思います。
幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり広くせよ。そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにせよ。